人生の変容を促す目標をつくる時に大切なことは?

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今日、『本当の自分を生きる』という本を読んでいた。いくつも印象的な部分はあったのだが、特に響いた「問いを立てる」について書いてみたい。

 

本当の自分を生きる: 人生の新しい可能性をひらく8つのキーメッセージ

本当の自分を生きる: 人生の新しい可能性をひらく8つのキーメッセージ

 

 

僕が最近考えていたことに、「人生の変容を促す目標をつくるには?」というものがあった。

目標を立てる際の原則として、「想像を超えた目標を作れ」というものがある。平成進化論の鮒谷さんは「荒唐無稽な目標」、コーチングの大家ルー・タイスは「ゴールは現状の外」と、同じメッセージを違う表現を用いて伝えている。

ただ、言うのは簡単だが、実行するとなるとなかなか難しい。当たり前だが、今の自分の頭で考えられる目標は、当然今の自分の思考の影響を受ける。つまり、箱の外に出る手段を箱の中にいながらにして考えろ、と言われているようなもので、構造的に無理があるからだ。

だから、本来は顕在意識を吹っ飛ばして、潜在意識に潜れるようなワークや環境下に置いて目標をつくることが必要だ。

しかし、このような環境を常に持てるかというと、それもまた難しいのではないかと思う。目標をつくる度に研修やワークショップに参加する訳にもいかないからだ。

 

そこで、日常生活を送りながらも「現状の外に出た目標をつくる方法」を考えていたのだが、そのヒントが冒頭の「問いを立てる」にあるのではないか?と思っている。

『本当の自分を生きる』の中にこんな一節がある。

 

問いを求めなさい。そして、問いを生きなさい。問いを生きていれば、やがて自分がその答えを生きていることに気がつくでしょう

 

この「やがて自分がその答えを生きている」という状態こそが、まさに「現状の外」に出ている時だ。

榎本さんも逆説的な表現で同じようなことを言っている。

 

問いを持たなくなるということは、自分が慣れ親しんだ快適な領域の中に留まるということであり、未知の領域に足を踏み出さなくなるということを意味します

 

では、どうしたら問いが立てられるようになるのか?引き続き榎本さんの言葉を引用する。

 

「自分は今、どんな問いを立てているか?」

「どんな問いを立てれば自分が力づけられるだろうか?」

 

これらを自分に問い続けることで「問いを生きること」へと自分をいざなってくれる。

参考までに、いま僕が持っている問いは「源に繋がった社会はいかにして可能か?」だ。

さらに、問いとともにいることで、問いは進化していく。

そして、問いの進化こそが人生の変容を促す。