人材開発・組織開発におけるステップゼロとは?

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今日はとあるリーダーシッププログラムの体験会にサポーターとして参加した。やはり自分が満たされる感覚があり、また、サポートさせてもらった参加者の方も短時間にも関わらず大きく変化されており、この領域のインパクトを改めて強く感じた。

 

そして、参加する中で感じたことがひとつある。それは「自分の認知システム」を自覚し、反応的になっている認知システムがあれば、それを自分でマネジメントできるようになることが人材開発・組織開発を行う上での0歩目、いわば「ステップゼロ」ではないかということだ。

 

「ステップゼロ」とは経営コンサルティング会社フィールドマネジメント代表の並木さんが掲げるコンセプトだ。通常コンサルティングは、自身や社内で解決できない時に用いられる手段だが、これはステップ1やステップ2になる。一方で、ステップゼロは悩み事のあるなし関係なく常に共にいて、必要に応じて関わりを持っていく、そんなコンサルタントのあり方であると認識している。

 

そしてそのコンセプトを借り「人材開発・組織開発においてのステップゼロとは何か?」という問いを掲げた時、冒頭に挙げた「認知」を扱うことではないかと考えに至った。

 

「人が育っていない、組織が良くない」という現象は、根っこを辿っていくとその会社にいる人が持つ認知システムが生み出している可能性が高いためだ。

今のパラダイムコンサルティングだと、人事制度を変えましょう、研修をやりましょう、エグゼクティブコーチングを行いましょうなど、ステップ1やステップ2から入ることが多い。しかし、どれだけ素晴らしい人事制度や研修を採用しても、根っこの認知システムが変わっていないと、結局その認知システムに引き戻されてしまう。

だからこそ、「ステップゼロである認知システム」を扱うことが必要なのではないかと考えている。

この領域は従来のパラダイムではごく一部のエグゼクティブコーチングぐらいでしか扱われていなかったと思うが、これからは働く一人ひとりが学び、実践していくテーマだと考えている。

 

僕自身も、そんな世界観を当たり前とする役割を担う1人でありたい。